9月に入り、夏の終わりが感じられるようになってきましたね。日本は四季を感じられるから良いと思っていますが、地球温暖化でだんだんと四季感も薄れてくるのでしょうか?
では、本日の質問です。
先生は、フラップレス手術のデメリットとしては、「手術部位を直接視覚的に確認できるわけではないので、インプラント体を埋め込む場所が不確実になってしまったり、方向を誤ったとしても、その場で確認することが不可能となってしまったりすることがあります。」と言われていますが、実際には、事前にCT等を撮影しそのデータに基づいて確実に診断し、安全に手術が行えるように、手術をガイドできるようなマウスピースやナビゲーションシステムがあるから安全だ、と聞いているのですが、本当ですか?
おっしゃる通り、現在、そのようなシステムは多数存在します。当院もそのようなシステムの一つの開発、導入のお手伝いをした経緯もあります。
結論から申し上げますと、このようなシステムのほとんどが、すべての状態で正確に機能しているわけではなく、ある程度の許容範囲が必要だということなのです。
極論ですが、現在ある多くのシステムは比較的安全な症例では、ほぼ問題なく機能するが、手術の難易度の高い症例では、このようなシステムに頼りすぎると間違いが起こることがあると言えます。実際に、いくつかの報告が世界中から上がっているのです。
これから、このようなシステムも熟成がすすみ、より確実で精度の高いものとなっていくと思いますが、まだ現時点では問題もあると言わざるを得ないのが現状でしょう。