最近、また残念なことですが、こんにゃく入りゼリーによる死亡事故の報道がありました。不幸な事故にあわれた方のご冥福をお祈りします。
市販されている食べ物で、ましてやそれが毒入りでもないのに死亡事故に至ってしまうというのは確かに考えものです。
しかし、なぜこんにゃく入りゼリーだけがこのように取り扱われてしまうのでしょうか?
もう直ぐ年末を迎え、私たちの大好きな正月が来ます。来年のことを言うと鬼が笑うといいますが、お許し下さい。お正月といえばおもちですよね。このおもちをのどに詰まらせて起こる事故の件数(年間数百件と言われている)は、こんにゃく入りゼリーによる死亡事故の件数よりも圧倒的に多いはずなのです。
それを考えると、今の報道の在り方や、政治家の言動は正しいのでしょうか?こんにゃく入りゼリーを問題視するなら、おもちはどうなるのか?おもちは日本の伝統食だからいいのか?今回、こんにゃく入りゼリー問題で、こんにゃく入りゼリーだけを悪者にすることをがんばった?人たちに聞いてみたいものです。
私は、けしてこんにゃく入りゼリーを擁護したいわけでもありません。実は、こんにゃく入りゼリーは殆ど食べたことがないくらいですし、反対におもちは大好きです。しかし、今回のこんにゃく入りゼリーによる死亡事故の報道に関して、ただただ事実を伝えていたとは言えない気がします。なぜ、おもちによる事故の確率や対処法、その他の食品で同じような危険のあるものはないのか?等、を正確に調べ伝えてほしかったと思うのです。
そして、危険性のある食べ物については、その食べ方、危険性等について、様々な媒体を通して十分な情報を与えるべきではないでしょうか?
例えばある団体の代表者の発言で「そもそも高齢者や子どもが食べてはいけないお菓子が流通していること自体おかしい」というものがありました。確かにその通りと感じてしまいますが、それなら、他にも、もっと窒息死亡事故の例が多い食べ物はないのか等についても同様に検討し発言に含めるべきではないでしょうか。
次回は、窒息等の事故を引き起こす可能性のある食品についてです。