笑っていいともという番組で、美人女医さんが出演され、その中のお1人からオールオンフォーについてのお話があったそうです。
私も出来るなら美しい女医に治療されたいと思います。しかし、容姿だけが美しいのではなく、心も美しく、知識、技術に富んでいることが前提になります。ここに出られている方は、制作の段階でその辺のことを十分にクリアされた方たちなのでしょう。
実は、残念ながら、私はテレビというものをほとんど見ることがありません。時間的に余裕がないということが一つですが、それに加え私にとって、最近の多くのテレビ番組は低俗(けしてすべてではありませんし、低俗という表現が適切とは言えないかもしれません)にしか映りません。
たまたま、堀場製作所最高顧問 堀場 雅夫氏がある雑誌で、ご自身が入院中に、再認識されたのが、テレビ番組の低俗さと、そのような見るに堪えない番組を、一流スポンサー企業が支えている現状を見直さなくてはならないということだということだそうです。
今回の番組が低俗かどうかは分かりません。しかし、医療を語る上で、美人かどうかが必要なのでしょうか?いや、第一条件なのでしょうか?優先順位は上なのでしょうか?あるいは人の美しさとはどういうことなのでしょう。
自分が醜男で、おそらくこのような美しい方とご一緒したら、それこそ美女と野獣になってしまうからのひがみなのかもしれません。
そんなことはさておき、この番組で出た「オールオンフォー」というインプラントの手法は、このような形で取り上げられるほど簡単なものではないのです。基本的なシステムはもちろん素晴らしいところもたくさんあるのですが、問題も多く抱えていることも事実はなのです。
先日も私が師と仰ぐ先生の御講演で、他の施設で行われたオールオンフォーがすぐに駄目になってしまい。その後始末をされたお話がありました。このことについてはまた後日掲載させて頂くとして、
この先生は、人間性、技術、知識に富んでおり、本当に心から尊敬できる数少ない方、イチロー選手が王監督の引退にさいしコメントされてた言葉の野球界をインプラント界に置き換えて表現できるような方なのです。そして悔しいことに容姿も素晴らしいのです。
その先生も「オールオンフォー」については、懐疑的に見られているところもあるのです。
長くなりましたが、私が申し上げたかったのは、テレビに出たからそれがすべてではないということ、私も何度か取材を受けたことがあるのですが、取材には時間をかけて頂けるのですが、なかなかこちらの真意をうまく伝えてもらえないことがあるようです。オールオンフォーは今歯科医療界ではブームになっていることは事実だが、問題もたくさんあるということを知って頂きたいのです。