昨日、最終警告、たけしの本当は怖い家庭の医学で、歯科の特集がありました。このような番組があると歯科に関心が向くということではとてもうれしいですが、テレビという媒体の常で、どうしても誇張されてしまったり、不適切な表現になってしまうことがありますね。
今回の報道でも、少し気になる事がありましたのでご報告します。
この番組で取り上げられていた、虫歯診断器についてですが、あたかも万能なように表現されていましたが、これは残念ながら間違いです。この機械は当院にもありますが、これで示される数値は、再現性に乏しいこともあり、全ての歯の面でチェックできるわけではないのです。厳しい言い方になりますが、診断の精度は決して高いものではありません。
虫歯学の世界的な権威たちも、この機械は診断の補助にはなる可能性はあるが、これだけには頼ってはいけないというのが共通認識です。
なぜ、この機械がこのようにあたかも万能なもののように取り上げられちゃうんでしょうね?