新年 あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。今年初めてのブログ公開になります。今年も引き続き当医院のブログをご覧ください。
歯肉炎に対してPMTCで得られる効果とはどのようなものでしょうか?
PMTCを行うことでどのような効果が得られるのか、今から37年前の1971年に発表された研究結果がありますのでご紹介します。
スウェーデンのカールスタットというところです。
カールスタット市内の小学校に通う、低学年から高学年が対象です。
研究期間は4年間です。対象者をAグループとBグループに分けました。Aグループ(緑色)は最初の2年間に集中して年に16回PMTCが行われました。1か月に1〜2回のペースです。残りの2年間も少し間隔をあけながらPMTCが続けられました。
Bグループ(ピンク色)は虫歯治療と歯磨き指導を受け、年に10回フッ素洗口液でぶくぶくうがいを行うだけでPMTCは行っていません。
4年間の経時的変化を示し、歯茎の病気の歯肉炎と、歯垢の量の変化について表わしています。
真ん中より上には歯肉炎について示しています。研究をはじめたころは、PMTCを受けていたAグループと受けていないBグループともに同じように歯肉炎を患っていました。
PMTCを定期的に受けていたAグループは、最初の1年で改善がみられ、その後も良い状態を維持しました。
真ん中より下に示されている歯垢の量の変化についても、研究をはじめたころは、A,Bグループともに同じくらいの歯垢だったのですが、Aグループは最初の1年で歯垢の量を激減させ、その後も歯垢の少ない状態を維持しました。
このように歯肉炎・歯垢の量とも良い状態に変化してから、継続して維持できたという結果がでました。これはとても重要なポイントです。
PMTCに関して、詳しくはこちらをご覧下さい→ここをクリック