お口の中に住む細菌が歯垢という住み家を作り出し、歯垢が時間とともに成熟してねばねばのバリアに覆われたバイオフィルムになることまでお話ししました。
「ねばねばのバイオフィルムって何なの?」
バイオフィルムは、日常の生活の中でもよくみられます。たとえば、台所のシンクの隅のヌルヌルしたものだとか、花瓶の内側のヌルヌルがそうです。あのヌルヌルは水で流したり、すすいだり、ちょっとこすっただけでは、落とせません。歯の表面に付いたバイオフィルムも歯ブラシでは簡単に落とせなくなってしまうのです。しっかりとした、バリアで覆われているからなのです。
「バイオフィルムの中で細菌達は何をしているの?」
細菌たちは生息するために必要な栄養素をバイオフィルムの外から取り入れ、バリアに守られた状態でおだやかに生活しています。この中で生息している細菌たちは、栄養の供給をお互いに行っています。そして死骸になった細菌は他の細菌の栄養になっていきます。 このバイオフィルムを壊すのが、虫歯や歯周病の予防、また、これらを治すことにつながります。
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