今回は、インフルエンザ予防の為の口腔ケアについてです。
口の中の細菌を減らす口腔ケアのやり方についてです。
1.
基本的に、通常の歯磨きを丁寧にやることが大切です(できたら一度歯科衛生士の指導を受けましょう)。
2.
歯ブラシは通常普通から柔らかめの固さのものを用い、ペンを握るように軽く持ち、歯ブラシの毛先を歯の表面に垂直に軽く当てます。
3.
歯と歯肉の境目に入り込んでいる細菌を掻き出すイメージで、力を入れないように、そして歯ブラシを小刻みに動かすようにして歯を磨きます。ほとんどの方は、歯ブラシの動かし方が大きすぎます。そして、歯と歯のすき間は歯間ブラシやデンタルフロスを使うことをお勧めします。
4.
舌の上にも非常に多くの細菌が付着しています。そこで、歯ブラシを舌の表面に優しく当てるように、舌の奥(のどの方)から手前に向かって軽い力で、動かすようにして、舌の表面を磨いて下さい。慣れないうちは嘔吐反射が出ることもありますので、少しずつ頑張ってみてください。最近は、舌磨き用のブラシのようなものも、販売されています。
5.
全体のブラシが終わったら、最後に口の中全体をしっかりうがいして、細菌を洗い流すようにしてみてください。場合によっては、うがい薬を仕上げに使うことは良いと思います。
6.
しかし、ここで注意があります。お口に中にいる細菌を取り除くために、洗口剤、や含嗽剤(うがい薬)に頼るのは、注意が必要です。
7.
なぜなら、お口のなに生息する細菌は、浮遊しているモノだけでなく、歯垢という形で、歯の表面に付着しているものがあり、どちらかというとこの歯垢中の細菌を除去する事が、肺炎等の感染予防にも重要になります。
8.
しかし、残念ながら、歯垢中の細菌には、洗口剤、や含嗽剤(うがい薬)はほとんど効果がありません。原始的に思えるかもしれませんが、丁寧な歯ブラシが大切になります。
9.
出来ることなら、一度、歯科衛生士にご自身にあった歯ブラシや歯間ブラシを選んでもらい、歯ブラシの仕方、を教えてもらうと良いと思います。
10.
口腔ケアは、基本的にはお口の健康を守るために行うものですが、二次的効果として、気道感染の予防につながることも考えられます。皆さん、適切な口腔ケアで、健康な毎日をお過ごしください。