前回は、歯についたヤニやステイン(着色)とその取り方のお話でした。
2009年5月15日付けの朝日新聞に
「親がタバコ吸うと子の歯ぐき真っ黒」 岡山大チーム調査
という記事が掲載された中に、
煙草を吸うとヤニで歯が黒くなるということは、皆さんご存じだと思いますが、まさか歯肉まで黒くなってしまうということがあり、それには驚かれたのではないでしょうか?
今日は、喫煙と歯周病についてのお話です。
まず、喫煙者の歯茎は、この記事の通り明らかに黒ずんでしまっていることが多いのです。
これは、喫煙に伴うニコチン、タールの影響で黒くなってしまうとされています。
そしてこの着色は、表面的なものでないために、簡単に取り去ることはできないのです。レーザー治療等で取り去る方法がありますが、喫煙をしている限りまた黒ずんできてしまいます。また、レーザーで蒸散させることが、歯茎に対してダメージを与えないかも定かではありません。
そして、喫煙は、二次的に、歯茎の毛細血管の発育を妨げてしまうため、歯周病にかかったとしても、その代表的な症状の、ブラシをした時に血が出るということを抑えてしまう為、皆さんが気づくことを遅らせてしまうのです。
また、歯周病の治療の効果も非喫煙者に比べで、反応が悪いとされる報告もあります。
ですから、歯周病の面からも禁煙することはお勧めです。
喫煙者が、禁煙を始めてしばらくすると、今まで歯ブラシをしても歯茎から出なかった血が、出始めることがあります。これは、歯茎の反応が正常になったということなので安心して下さい。
喫煙者は、歯茎の周りに歯垢が付着しても症状が出にくいため、ほったらかしになりやすいので、日々のブラッシングを励行するだけでなく、PMTCを積極的に受けられることをお勧めします。
当院では、スタッフの雇用、人材育成に力を入れていきたいと思っております。一人でも多くの方に就職していただくためには、可能な限り事前に当院の事を理解していただくことが大切だと思っております。
その為、このブログを通して就職希望の方に、当院がどのようなところなのかを理解していただく一助になればと思っています。
また、それ以外の方(患者さん)にも、当院がどのようなところなのかが、少しでもご理解いただければ、うれしいと思っております。