前回の続きになります。
前回はアナフィラキシーが起こると、窒息を引き起こす可能性があることをお伝えしました。
つまりとても怖いアレルギー反応だということがご理解いただけたのではないでしょうか?
今日は、その経過についてです。
アナフィラキシー反応の多くは、ある種のたんぱく質や、薬物などを注射や蜂等刺され直接生体内に取り込んだ時に起こりやすいといわれています。
しかし、原因となる物質に強く感作(かんさ)されている場合は、口からとったり、皮膚に触れたり、あるいは吸い込んで気管から体内に原因物質が入れば起こりうるそうです。
アナフィラキシー症状が出現する時間は、個人の感作の状態、原因となる物質の量、体内に入ってくる経路によって異なります。
典型的な全身性アナフィラキシーの場合、原因となる物質の注射後、約5〜10分以内に始まりますが、最も早い場合は30秒以内に始まるといわれており、注意が必要です。
ですから、アナフィラキシーの治療は1分1秒を争うことになりますので、薬物の服用後、注射後やハチ類に刺された後に、前回お伝えしたような皮膚の症状や、鼻、喉、目などに症状があれば、直ちに病院へ行くことが大切です。
原則として症状の発現が早い場合は、重い症状になりやすく、逆に、遅いと軽い症状となる傾向にあります。
しかし、軽い症状からだんだんに症状が進行することもあります。逆に原因となる物質が体内に取り込まれてから、症状が発現するまでに30分以上かかることはまれだといわれています。
いずれにしても、何か変だと思ったら、迅速な対応が必要になります。
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