前々回の続きです。今回問題になっている亜鉛とは一体どんなものなのでしょうね?
亜鉛は人体に不可欠な元素で、サプリメントで補う人も多い。しかし、長く過剰摂取すると銅の欠乏を招き、貧血や神経障害を起こすことが知られている。 福岡県飯塚市の歯科医師広瀬知二さんが、国内で売られているクリームタイプの安定剤3種類を調べたところ、2種類は亜鉛を含まなかったが、グラクソ・スミスクライン社の「新ポリグリップEX」には、1グラムあたり33.5ミリ・グラムの亜鉛が含まれていた。 厚生労働省の食事摂取基準によると、成人1日の亜鉛摂取量の推奨量は男9ミリ・グラム、女7ミリ・グラム。健康障害の危険がない上限量は30ミリ・グラム。広瀬さんは「使い方によっては、上限を超える場合もあるのではないか。長期の過剰使用には注意した方がいい」と話す。
この報告では、たしかに「使い方によっては上限を超える場合もある」というのは間違っていないと思います。
そして、高齢者が使用することが多いこのような安定剤の場合、間違った使用をされる可能性は否めませんね。
十分な注意が必要ですね。
私たちが知らなければいけないないのは、全ての入れ歯安定剤が危険なのではなく、中には亜鉛が含まれている物もあり、その場合使用法を間違えると健康障害を引き起こす可能性があるということではないでしょうか。