前回まで、新聞報道に対するコメントを掲載していきました。
入れ歯の安定剤自体にも問題がある可能性もありますが、前回も掲載したとおりまずは入れ歯事態をちゃんと作り、ちゃんと調整することが大切ですね。
実際問題として、現時点での保険診療の費用の中で、患者さん、歯科医師、歯科技工士の三者が満足できるものを作ることは難しい状態です。
これは、たんに自費診療をお勧めしたいのではありません。
しかし、実際問題として保険でよい入れ歯を作れる状態ではないということも患者さんには知っていただきたいのです。
歯科関係のある団体は、「保険でよい入れ歯を作れるようにしよう」という働きかけを政府にしているくらいなのです。
そのことは、別にして入れ歯というものはちゃんと製作し調整すれば、基本的には使えるようになるものなのです。
もちろん入れ歯としての欠点もありますが、それは使えないということではないのです。
何度もお話ししているとおり、治療法には欠点のないものはありません。
もし皆さんの中に、入れ歯の安定剤を毎回使用しなければならないような方がいらっしゃったら、
一度歯科医師に相談されてみることをお勧めします。
全ての問題が解決されるわけではありませんが、場合によっては今抱えていらっしゃる問題を解決できるのかもしれません。
当院にも入れ歯の専門医が、非常勤ではありますが勤務しておりますので、何かありましたらご相談ください。