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今日の質問です。
二歳半になる男児がいます。歯が生え始めたころから、ほかの子に比べてよだれが多く、気になっています。絵本やテレビや何かに夢中になっている時によだれが多いようで心配です。どこか悪い所があるのでしょうか。
よだれとは唾液(だえき)がお口の中に過剰に存在し、口の外に流出する状態をいいます。
よだれが多くなる原因には、実際に唾液の量が多い場合と、出る量は正常でもその唾液を飲みこむことに問題がある場合が考えられます。
それとは別に、何らかの原因で、唾液を出す命令が必要以上に脳から出てしまうことによることがあります。 たとえば、けがにより外傷や脳炎、腫瘍などによる障害や、精神障害、薬物中毒よってもおこることがあります。
小児歯科でよく見かけるよだれは、実際に唾液の量が多い場合は、乳歯の生える時期によるものが多く、生後四―五カ月ごろから始まります。
この場合は、お口の中に乳歯が生える時の刺激により、唾液の分泌が多くなるためです。ほとんどの場合、唾液の飲み込み方が上手になり、乳歯が生える刺激も減ってくる頃、離乳が完了する一〜二歳までには改善しますが、多少長びいて三歳ごろまでよだれの多い子も時々見かけますが、基本的には問題はありません。
その後、三〜四歳以上で、よだれが多くなった場合は、口内炎、虫歯などの痛みが原因して起こることが多いものです。これらの場合、疼痛で、食べたがらなくなったりします。病気が治り、痛みがなくなれば、よだれの量は元に戻ります。
続きは、次回にさせて下さい。