2010年1月17日に、第13回健康歯考講座を開催させて頂くことになりました。
今回の講座では、「PMTC」についてのお話をさせていただきます。
虫歯、歯周病の予防に最も効果があるPMTCは、お子様の歯を虫歯にしない為にも、たいへん効果のあるものです。
当院でも、このPMTCを継続的に受けて頂くことで、虫歯の一本もない永久歯を持ったお子様たちが通院しています。
今回の講座では
PMTCは、本当に効果があるのか?
その歴史的背景
当院の実績
PMTCってどんなものなのか?
なぜ、当院はPMTCを取り入れているのか?
PMTCはなぜ虫歯や歯周病を予防することができるのか?
等、PMTCについて理解をふかめて頂き、PMTCをより身近なものにしていただければと思っております。
皆様のふるっての参加をお待ちしています。
ご興味のある方は、こちらをご覧になってみて下さい。
よろしくお願いいたします。
今日は虫歯がどうやってできるのかをお話したいと思います。
お口の中に食べ物のカス(特に糖分)が残っていると、口の中にいる虫歯菌はその糖分を食べてのり状の物質をつくりだし、そのネバネバを上手く利用して歯の表面に膜のように張りつきます。そのネバネバに引き付けられていろんな菌達が集まってきます。
これを歯垢(プラーク)と言います。歯垢は虫歯菌を含んだ細菌の大集団のようなものなのです。
そして虫歯菌は食べカスからネバネバをつくるだけではありません。
実は、ネバネバの他にも歯を溶かす酸を作りだします。この酸はとても強くて、いくら硬い歯の表面のエナメル質と呼ばれるカバーすら溶かしてしまうのです。
こうやって歯に穴があいていくことを虫歯と言います。そして、歯垢の付着は素早く、食事直後から始まります。
この歯垢を取り除くために歯磨きが必要なのです。歯磨きを怠ると歯垢はどんどん成長していきます。そして、自分の歯磨きでは取りきれないような歯垢まで完全に取り除くことができるのがPMTCなのです。
ただし、お口の中にはいつも唾液が流れていて、特に良く噛むとその刺激でたくさんの唾液が分泌され、汚れをあらい流す事が出来るのです。歯ごたえのある良く噛まなければいけない食品を多く含んだ献立を食べている人は、虫歯になりにくい食生活をしていることになります。
また、いったん虫歯菌の出す酸で溶かされた歯は、初期のうちなら自分の唾液の中からカルシウムやリンなどを取り込み、かたまり直し(再石灰化)てもとに戻る力をもっています。
良く噛むことは、虫歯予防に大変役立つのです。
すごいメカニズムで歯は守られているのですね。
でも、安心しないでくださいね。
甘いものが好きな子、歯につきやすいベトベトした食べ物が好きな子、一日中ダラダラ食べ続ける子、歯磨きをちゃんとしな子たちは、溶かされた歯が戻るよりも虫歯に金によって溶かされる量が多いため虫歯が進行してしまうのです。