前回の続きで、指しゃぶりについてです。
前回、6歳を過ぎても指しゃぶりをしている場合は、特別な対応をしないとやめることが難しくなるということをお話ししました。
では、指しゃぶりが長く続くことで、どのような影響がでるのでしょうか。
まず、ひとつはかみ合わせの影響です。上の前歯が前方にでてきたり、上顎の顎そのものが前方にでてくることがあります。分かりやすくいうと、出っ歯の状態です。上の前歯が前方にでることによって、上下の前歯が咬み合わなくなり、隙間があくことがあります。
この状態は、単に見た目が出っ歯さんになってしまうというだけではなく、前歯で物が咬みきれなくなッてしまいます。特におそばやスパゲティーのような麺類が咬みにくくなることがあります。
そして、発音がしにくくなったり、舌を隙間に入り込ませる習慣がついたり、唇が閉じにくいことで口呼吸になることがあります。 この状態を放置することは問題で、発音障害、呼吸障害が取れなくなってしまうことがあるのです。
そして、この状態のまま成人になってしまうと矯正をしても、理想的な状態にすることは難しいことが多いのです。
単なる指しゃぶりと安心せずに、歯科医院を受診して相談される事をお勧めします。