前回、赤ちゃんの食事についてお話したので、今日は乳児の食事についてお話したいと思います。
大人も同じですが、虫歯予防にもよくかむことが大事です。
それは虫歯を防ぐ働きのある唾液の分泌がさかんになるからです。
もちろん、咬むということは消化を助け、唾液中の酵素の働きで、がんの予防にも効果があるとされています。
それだけではなく、咬むことであごの発育が促されたり、脳が刺激され、頭の働きが良くなり、精神も安定するといわれています。実は、この良く咬むということは、習慣づけがとても大切なんです。最近はあまり咬まなくても食べられてしまう食品が多く、咬まないあるいは咬めない子供たちが問題になっているんですよ。
ですから、小さいうちから良くかむ習慣を身につけさせてあげることが大切です。
1才を過ぎて奥歯が生え、モグモグかむ動作が上手になる乳児期には、素材の切り方やゆで方の加減を変えたり、ヨーグルトにきざんだ果物を組み合わせたり、揚げ物の衣にゴマを使って咬みごたえをアップさせるなど調理法を工夫してかむ回数を増やすと良いですね。
奥歯の第二乳臼歯がはえそろう3才までは、あせらずに子供の発育に合わせて、少しずつかむ練習をしましょう。追加ですが、食物繊維の多いひじきなどの乾物や根菜類は歯の表面についた汚れを清掃する効果もありますよ
さて、次はおやつについてです。市販のお菓子や清涼飲料水にはカルシウムと結合して体外に排出させてしまう、添加物や糖分を多く含んでいます。
出来る事なら、手作りのおやつをつくってあげられると良いですね。
あまり難しく考えずに、例えばさつまいもをふかしたり、とうもろこしをゆでたり、牛乳を使ったデザートを作ったり。ちょっとした手間で、バランスの良いデザートになります。
一番大切な事は、食べるということは本来楽しい事のはず、咬むことを強制するのではなく、咬むことを楽しめるおいしい食材を使って楽しい食事を心がけて下さいね。