馬見塚デンタルクリニック
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 昨日今日と温かい日が続いています。気持ちがよいのはありがたいですが、寒暖の差がこうも激しいと体調を崩しがちですのご注意ください。

 さて、前回の続きです。前回もお話ししましたが、健康や医療、そして病気とその予防に関する情報は、ほぼ毎日のようにさまざまなかたちで発信されています。  

 たとえば、「これを飲めば、血糖値がみるみる改善する」、「血圧が高いと言われた方へ」という広告、「○○を食べてボケ予防」と、「これを食べれば簡単ダイエット」と、ある特定の食材をとり上げるテレビ番組や雑誌、「〜で選ぶ病院ベスト〜」「名医が選ぶ病院ランキング」などの出版物、「○○がんはワインを飲む人の方が、全く飲まない人に比べ発症率が低かった」等の新聞報道など、きりがありませんね。 

 そして、数字となると健康診断や血液検査を受ければ、検査値が提示され、その数値が基準値より高かったり低かったりすれば何らかのチェックがついてしまい、場合によっては「再検査」あるいは「精密な検査を受けるように」となってしまいます。 

 現在、医療では「インフォームドコンセント」が当たり前となっています。それどころか、「インフォームドチョイス」だともいわれるようになってきていますね。

 それ自体はある意味で良い事ではあるのですが、その結果として最終の判断はご本人にゆだねられ、治療方針はご自身で決める事が前提となってきました。

 その為に、今や病院で行われる検査、検査値に関する本や、一つの病気を題にした出版物も数多く出回っています。

 つまり、病気になって医療機関を受診したら、皆さんが好むと好まざるに関わらず、場合によっては機械的に、薬に関する数字や、その治療法の成功率、病気の再発リスク、手術後、治療後の5年生存率などの数字を突き付けられてしまいます。数字というものは、物事を評価、判断するには良いと言われてはいますが、事医療に関する数字は、ときとしてあまりにも非情であったり、かってな解釈をされてしまったが為にトラブルになったりしがちです。 

 そして、このような情報は多種多様で、玉石混交な状態です。その上、受け取る側(これが多く場合患者さんという素人になるわけで)に情報をちゃんと判断する力が備わっていないことが多く、結果として、理解しがたい方法や特定の食品に翻弄されてしまい、事もあろうか無駄な時間とお金を使った挙句、良かれと思って取った行動で健康を損ねることになりかねません。

 また、情報の偏りから、その利点のみが誇張されてしまい、医療や健康、予防にたいする期待があまりに大きくなりすぎて、治療方法や手術法の選択を誤ったり、本来保たなければならない医療従事者との信頼関係を損ねる原因になってしまうこともあります。 

 それだけではなく実は我々医療従事者も、文献、学会、研修会、講座、情報紙から出される情報の選択や解釈を誤ってしまっていないとは言えないのです。

その背景には、医療従事者の勉強不足ということもあるとおもいますがそれだけではないのです。

本人は一生懸命勉強していたとしても信じたその発信元で間違いがある場あるのです。

 医療を取り巻く環境のあまりにも速い変化、関連企業の偏った営利追求、医療機関自体の経営環境の悪化、患者獲得のための安易に新しいものに飛びついてしまう等があるのです。

 もちろんおわかりでしょうが、全ての医療者がそうだと言っているのではありません。

大変残念なことですが、ごく一部でこのような事が起こってしまいっていると思って下さい。多くの情報が簡単に手に入る様になった事は、良い面ももちろんあるのですがその取捨選択は難しくなっているようです。

なんとも複雑です。

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