さて前回の続きです。
健康、ダイエット、医療関連の数字の突っ込みどころの続きです。
驚異のダイエット食品! 1日1回これを食べるだけ! たったの3カ月で30キロの減量に成功!
この宣伝の数字に対する突っ込みどころ②
いったいこの食品は何人が摂取して、そのうち何人に効果があったのでしょうか?
このような広告には、複数の体験談が載っていることが多いですよね。
一人よりも複数のほうが真実味がありますからね。
しかし、たとえ10人の喜びの声が寄せられていたとしても、もし500人の「飲んでも全然体重が減らなかった人」がいたらどうでしょう。
また、あってはいけないことですが「かえって太っしまった」あるいは、「食べたら体調が悪くなった」人たちがいるかもしれませんよね。
このような記事の場合、これらの情報はきちんと書かれているでしょうか。
この数字(ここでいう「3カ月で30キロ」)が示す意味つまり効果の有用性を判断するには、まずもとになった「分母」であるその食品を摂取した人の数の大きさを知る必要があります。
100人中100人に、あきらかにわかる効果(この判断も実際には難しくどう判断するかだけでも論議の対象となるのですが)があったのと、10000人中100人にしか効果が現れなかったのとでは、この食品の評価は大きく違ってくるわけです。
法的に示す必要があるかどうかは定かではありませんが、とても大切なことですね。