前回、院長がご報告したように、先週の土日で国際歯科大会が横浜で開催され、当院のスタッフの発表を聞きに行ってきました。
他にもいろいろな講演を聞いたり、各メーカーのブースを回ったりしたのですが、インプラントに関するところはどこも大盛況、そういえば歯科雑誌を開いても巻末にはインプラントの講習会の案内ばかり、まさに歯科の世界ではインプラントがトレンドなんだと感じました。
どこに行っても「簡単、きれい、早い、新しい」という話ばかり(それぞれの詳しいお話しもいずれしたいのですが)、それが現在のトレンドです。悪い事ではないのですが何か足りない、はっきり言ってこのままじゃ危ない!(と書いてもなんだかわかりませんね。すみません。)
そんな中、ある1人の先生が“今のインプラントは業者が中心になっている、患者さんを実験台にするような事は決してしてはいけない”といった事を話していました。
とても素晴らしい話で感動していたのですが、同時に驚いてしまったのは、聞いていた歯科医師達(衛生士はほとんどいませんでした。)の反応があまりなかったことです。反論さえないのです。「この人はいったい何を心配しているのだろう。」ぐらいに感じていたのかもしれません。
でも、もし私が今年からインプラントを始めた人間だったら、同じ感覚をもっていたかもしれません。それぐらい、ここ数年のインプラントの流れは妙な方向に進んでいます。
残念ですけど今回のシンポジウムで、最近のインプラント界の業者主導型ともいえる流れを再確認する事になりました。
私達は患者さんの事を第一に考えた患者さん主導型の診療をしていきたいと思っています。