健康歯考ブログ「あなたの大切なお子さんを虫歯にしないために大事なこと」も今回で]50回目を迎えることが出来ました。 少しでも、みなさんのお役に立てていれば幸いです。
さて、では始めていきましょうね。
6才になると、下顎の一番奥に6才臼歯が生えてきますが、この歯はかみ合わせの面の凹凸が激しいので、この歯から虫歯になる可能性が高いのです。ほとんどのお子さんがこの歯を虫歯にしてしまい、大人になると、抜かなくてはいけなくなってしまうことが多いのです。
しかし、この歯はとても重要な役割があり、その一つは、咬む力がとても強くてしっかりした歯です。ですから、この歯をきちんと一生保護することが非常に大切になります。
そういう意味もあって、6才臼歯が生え始めると、様々な方法で、虫歯にならないようにアプローチをすることが重要です。
そのひとつに、咬み合わせの面から虫歯にならないように、その溝を埋めるフィッシャーシーラントというものがあります。
いずれにしても、この時期は、定期検診をまめに行ったほうが良いでしょう。
6才臼歯は生えてきてからきちんと咬み合うようになるまで6ヶ月から、1年位かかると言われています。はじめに下顎の6才臼歯が生えてきて、途中から上顎の6才臼歯が出てきますが、上下顎で咬み合わない状態がしばらく続きます。
咬みあっていればそのこと自体で自浄作用がありますが、咬み合わないとそこだけが非常に汚れて、その間、虫歯になりやすい環境になります。その期間を無防備に過ごさないことが大切です。
もうひとつ6才臼歯がう蝕になりやすい理由として最後方に生えてくるので清掃が困難ということもあります。そしてまた、生えてきて間もない歯は歯の質が未成熟で、柔らかく、虫歯菌の出す酸に対する抵抗力が非常に弱いので、そういった点でも虫歯になりやすいのです。
大切にしてくださいね。