東大生の歯は美しい?
「歯が生まれ育った環境から影響を受けることはないのでしょうか?」
東大生の歯医者さんが教えるはと脳の最新科学という本の中に、
東大生の歯を診ているという話をすると、よほど興味をひくものらしく、「東大生の歯には何か特徴がありますか?」とよく聞かれます。
「頭がいいのだから、歯も普通とは違って上部なのでは」、
こうした問いに対しては、「東大生だからといって、生まれつき歯に違いがあるわけではありません。
虫歯の数も、歯並びも、歯の丈夫さも、他の大学の学生と変わりませんよ」とお答えしています。
これは、別に厳密な統計をとったわけではありませんが、診療所に歯の治療に来る学生だけでなく、入学時の検診で新入生全体の歯を診た経験からもいえることです。
とありました。
東大生と言っても特別ではないようですね。
しかし、この本によると卒後の東大生は、歯を長持ちさせる割合が多い可能性があるそうです。
このことについては、またあとで述べていきます。
そして、今回のテーマで、この本にも書いてあるのですが、
「歯が生まれ育った環境から影響を受けることはないのでしょうか?」
答えは、影響を受けます。
世界には、虫歯の極端に少ない民族が存在することが知られています。
この本にもありますが、
例えば、東京医科歯科大学が行ったフィールドワークによって明らかにされたことの一つに、モンゴルの遊牧民の子供たちは、虫歯の数が極端に少ないのです。
そして、事もあろうか、彼らには歯磨きの習慣がないのです。
きっと皆さんもびっくりされているでしょうね。
その理由については、次回にお話ししますね。