先日のいたましい事故をうけてブログを書かせていただいたために、間があいてしまいました。
今日からまた再開しますね。
前回のブログで、東京医科歯科大学が行ったフィールドワークによって明らかにされたことの一つに、モンゴルの遊牧民の子供たちは、虫歯の数が極端に少ないのです。
そして、事もあろうか、彼らには歯磨きの習慣がないというお話しをしました。
今日はその理由について、お話ししますね。
モンゴルの遊牧民の子供たちに虫歯が少ないのは、食生活が理由なのです。
モンゴルの遊牧民の食べ物は当時、乳製品と肉が中心でした。甘いもの、柔らかいものはほとんど食べずに、主食の肉は乾燥させたもので、それを良く噛んで食べなければならないのです。
そのため、咬むという行為自体が歯をきれいにし、そして顎の発達を促していたのです。
そして、この調査から年月が経って、モンゴルの遊牧民の子供たちも甘くて柔らかい食べ物をたくさん食べられるようになったため、先進国と呼ばれる国と同様に、モンゴルの遊牧民の子供たちのお口にも虫歯がたくさんできてしまったのです。
このことからも、食生活、食習慣の重要性が伺えますね。
しかし、今日の日本で生活していくうえで、甘いものや柔らかいものを食べないようにすることは不可能ですよね。
ですから、より一層、食事の取り方、甘い物の取り方の工夫、そしてプラークコントロールが大切になるのです。