健康歯考ブログをご覧頂いている皆様、更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
PCに問題が発生し、更新することが出来ずにおりました。何とか問題をリカバーしましたので、これからもよろしくお願いします。
土曜日曜の二日間、当院のインプラントチームのメンバーと共に、インプラントメーカー主催のシンポジウムに参加してきました。特定のメーカーが主催していることもあり、その内容には偏りのあるところもありましたが、ブローネマルク教授の示唆に富んだお話しが聞けたこと、少数ではありましたが、メーカーのコントロールをほとんど受けていないであろう内容の素晴らしいお話が聞けたのが、有意義でした。
さて、唾液の話です。
唾液の作用には、口の中を一定の環境に整える作用あり、その作用は、細かく分けると6つの作用があると言われていますとお話しをしましたね。
では、復習でそれは、以下の6つになります。
1.抗菌作用
2.洗浄、自浄作用
3.溶解作用
4.緩衝作用
5.皮膜保護作用
6.潤滑、あるいは円滑作用です。
本日は、2.洗浄、自浄作用 についてです。
これは、食事をしたときの食べかすを洗い流す作用のことです。食事をしたときに良く噛むことは、唾液の分泌を促し、その結果としてお口の中の環境をきれいに整える作用があるのです。
きれいに整えるといっても、これは、前回お話しした抗菌作用という意味ではなく、どちらかというと物理的に洗い流す作用だと思ってください。
しかし、ここで注意が必要です。唾液に食べかすを洗い流す作用があるからといって、良く噛んで食べれば、食後の歯磨きが要らないとは言えないんです。
昔の、食事の様に食べものが、硬く噛みごたえのあるものだけを食べていたときは、食後に歯磨きなどしなくても、虫歯にも歯周病にもならなかったとと言われているのです。
しかし、現代の軟らか食事をとる生活では、良く噛んだとしても、食後の歯磨きは大切になります。