上顎中切歯(上の真ん中の歯)が「ハ」の字状態に、生え出してから、犬歯が生えてきれいに並ぶまでの時期を「みにくいアヒルの子の時期」についてお話しました。
さて、本日はつづきです。
実は、上顎中切歯(上の真ん中の歯)が「ハ」の字状態生え始める状態の正中離開が直らないことがあるのです。
その理由としては、
1.過剰歯
2.上唇小帯の異常です。
過剰歯とは、通常の本数より余分にある歯のことを言います。過剰歯自体はそんなに珍しいことではありませんし、それが大きな問題になることも少ないのです。
そのなかの一つ、正中埋伏過剰歯呼ばれるものがあります。
これは呼んで字のごとく、あごの真ん中、つまり左右の前歯のちょうど間に埋まっている歯のことを言います。
このような歯がある場合は、正中離開が直らないことがあるのです。