上顎中切歯(上の真ん中の歯)が「ハ」の字状態生え始める状態の正中離開が直らないことの理由のひとつとして 「上唇小帯の異常 」というものがあるということでした。
今回は、奥歯の歯並びについてです。
乳歯の犬歯と奥歯(乳犬歯、乳臼歯)が永久歯にはえかわる時期は、日本人の平均年齢からすると、9〜12歳ころになります。
この時期のことを側方歯郡交換期といいます。
この時期には、すでに前歯と第一大臼歯は生えているのです。
つまり、その間に生えてくる歯のスペースというものはある程度限定されてしまっているのです。
この間(前歯と第一大臼歯の間)のスペースを確保することが、乳歯から永久歯への交換がうまくいく大切な条件となります。
ところが、第一大臼歯は手前に動きやすく、たとえば、虫歯で、この側方歯郡交換期前に乳歯の犬歯あるいは臼歯を失ってしまったり、虫歯を放置しして歯が崩壊するような状態を放置すると、第一大臼歯は手前に動いてしまい、このスペースを確保することができなくなってしまうのです。
結果としては、後からこのスペースに生えてくる永久歯の生える場所が不足してしまい。歯並びが悪くなってしまうことがあるんです。
乳歯を虫歯にしないことは、後々はえてくる永久歯の歯並びの為にも大切ですね。