甘いものということが虫歯の原因というのは本当でしょうか?
その食べ物が、むし歯をどの程度誘発するか表す指標として、「う蝕(むし歯)誘発指数」というものがあります。 「う蝕(むし歯)誘発指数」は、下記の4つの要因から総合的に判断しています。
 a.プラーク形成(歯垢をつくる)能力
 b.酸を作る能力
 c.食べる時間
 d.口に残る時間 
の4つの要因を以下の数式に当てはめて、「う蝕(むし歯)誘発指数」を算出します。
う蝕(むし歯)誘発指数=(a+b)×(c+d)
 例えば、
 キャラメルは
 a.プラーク形成(歯垢をつくる)能力 5
 b.酸を作る能力                     5
 c.食べる時間                       3
 d.口に残る時間                     5
 ですから、
 (5+5)X(3+5)=80となります。 
 では、ポテトチップはどうでしょう?
 しょっぱいポテトチップスは
 a.プラーク形成(歯垢をつくる)能力 2
 b.酸を作る能力                     1
 c.食べる時間                       2
 d.口に残る時間                     3
 ですから、
 (2+1)X(2+3)=15となります。 
 では、甘いゼリーはどうでしょう?
 ゼリーは
 a.プラーク形成(歯垢をつくる)能力 5
 b.酸を作る能力                     5
 c.食べる時間                       1
 d.口に残る時間                     1
 ですから、
 (5+5)X(1+1)=20となります。 
キャラメルは何となく虫歯になりやすそうなイメージがありますが、ゼリーとポテトチップスがあまり変わらないのはちょっと意外ですね。