前回のブログで虫歯予防にフッ素が効果的だというお話をしました。
フッ素の虫歯予防効果は、さまざまな研究で証明されています。
そして、その文献でもフッ素入り歯磨き粉の虫歯予防効果も実証されています。
フッ素については、特に日本では過去にその毒性に関心が集まり、虫歯予防への応用が遅れてしまった事実があります。
フッ素の毒性では、その摂取量が多くなると、斑状歯と呼ばれる、歯に点状の白い斑点ができてしまうもの、歯が出来上がるのに影響を与えてしまい、正常な形に歯が育たないことがおきることがあるとされています。
そして、それ以上に大量に摂取してしまうと骨硬化症と呼ばれる病気や、腎臓や甲状腺に悪い影響を与えてしまうとされています。
しかし、歯磨き粉に含まれるフッ素はごく微量で以上のようなことが起こりえる心配はないといえるでしょう。
ちなみに、フッ素を多量に摂取した場合に起こる急性中毒の可能性は、
たとえば歯磨き粉チューブ一本をすべて一度に飲み込むようなことがあるとするならば起こりえるといえますが、
通常現実問題としては、そのようなことが起こる可能性はあるのでしょうか?
つまり、歯磨き粉やフッ素の洗口剤を通常の用法容量で使用したならば、その安全性は確保されているといえます。