当院の診療科目にはマタニティー外来という科が標榜されています。
マタニティー外来の対象者は、これからお子さんを授かりたいと思われている方から出産後のお母さんとなります。
その目的は、
妊娠期間中に起こるお母さんのお口の中の問題を引き起こさないため、
また万が一にも起こってしまった問題に対して、適切な対処をするため、
そして、これから生まれてくる赤ちゃんのお口の健康を守り育て、一本も虫歯にならないようにするためのお手伝いをさせていただくためというお話をさせていただきました。
前回からは、マタニティー外来では、具体的にどのようなことを行っているのかというお話です。
よくお子さんをお連れのお母さんが
「私は、虫歯で苦労したからこの子には虫歯の苦労はさせたくないんです。」
と言われます。
そのお気持ちは痛いほどわかります。
でも、安心してくださいね。今は予防処置のレベルがあがり、かなり高い確立で虫歯の一本もないお子さんになってもらうことができるんです。
そのためには、
まず、お母さんのお口を健康な状態にすることが大切なんです。
どうしてかって?
それは、お母さんのお口の中に住んでいる虫歯菌をお子さんに移さないようにするため何です。
2歳前後の期間に、お母さんのお口の中に住んでいる虫歯菌が、お子さんに移る(病気がうつるという感覚はあまり持たないでほしいんです)といわれているんです。
それを防ぐためには、お母さんのお口の中にいる虫歯菌をしっかり退治しておく必要があるんです。
お母さん、あるいはお母さん予備軍の皆さん、自分のお口の中にどれくらい虫歯菌が住んでいるかご存知ですか?
今は、その数も簡単な唾液の検査で調べることができるんですよ。
そして、今お口の中に虫歯があったとしたらそれもしっかりと直しておくことが大切ですね。