本年一回目の健康歯考ブログです。
昨年末で、「あなたの大切なお子さんを虫歯にしないために大事なこと」も100回目をむかえ、今日が101回目となります。
今年も、歯に関するいろんな情報を提供していきたいと持っておりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
前回は、「実際にフッ素の虫歯予防効果はどれくらいあるのか?」についての話題でしたね。
フッ素の虫歯予防に効果は、世界中で100以上の質の高い臨床研究論文で証明されており、
ある発表では、
フッ化物が配合されている歯磨き剤を使うことで、2〜3年の期間で25%程度の虫歯予防効果があるということでした。
そして、
WHO(1994)も継続してフッ化物配合の歯磨き粉を使用していくと虫歯抑制率は高まるという見解を公表しています。
安全性も確立されていますから、安心して継続的にお使いになることが、虫歯予防には効果的だとうことでしたね。
では、フッ素の入っている歯磨剤を使っていれば、虫歯の予防はそれで大丈夫といえるのでしょうか?
答えは、NOです。
虫歯は、さまざまなことが重なり合って起こる病気で、このような原因がひとつでない病気のことを多因子性疾患といいます。
つまり、ひとつのことをコントロールしただけで病気の発症を防げるわけではないのです。
虫歯にならない為には、
丁寧に正しいブラッシングをすること、食事のコントロールをすること、そして歯を強くしていくことをすることが大切です。
フッ素は、この中の歯を強くしていくことに有効です。
フッ素が入っているからといって、歯磨きは適当でよいというわけでないんです。
フッ素入りの歯磨き粉で日々のケアを正確におこなうこと、そいして定期的に歯科医院を受診されPMTCを受けられることが虫歯予防をより確実なものにするのです。