前回は、「フッ素の入っている歯磨剤を使っていれば、虫歯の予防はそれで大丈夫といえるのでしょうか?についての話題でしたね。
答えは、NOでした。
虫歯は、さまざまなことが重なり合って起こる病気で、多因子性疾患といいます。
つまり、ひとつのことをコントロールしただけで病気の発症を防げるわけではないのです。
虫歯にならない為には、
丁寧に正しいブラッシングをすること、食事のコントロールをすること、そして歯を強くしていくことをすることが大切です。
フッ素は、この中の歯を強くしていくことに有効です。
ということでしたね。
本日は、ではそのフッ素によって虫歯予防ができるのはどうしてでしょうか?
フッ素には大きく分けて三つの虫歯予防効果があります。
それは
1.歯を強くして、産に溶けにくい歯にすることができる。
2.再石灰化を促して、脱灰した歯の表面を修復する。
これは、酸によって溶かされてしまった歯の表面を
フッ素が修復してもとあった状態に戻す働きがあるということです。
3.プラークが酸を作り出す働きを弱める。
の三つです。
これらの働きによってフッ素は歯を守っているのです。
ですから、
WHO(1994)も継続してフッ化物配合の歯磨き粉を使用していくと虫歯抑制率は高まるという見解を公表しているのです。
安全性も確立されていますから、安心して継続的にお使いになることが、虫歯予防には効果的だとうことでしたね。
フッ素入りの歯磨き粉で日々のケアを正確に行うこと、そして定期的に歯科医院を受診されPMTCを受けられることが虫歯予防をより確実なものにしていきます。