前回の、あなたの大切なお子さんを虫歯にしないために大事なこと104では、
フッ素の虫歯予防効果を得るために、
フッ素入りの歯磨き粉を使ったとしても、すぐ洗口してしまったら効果はあるのでしょうか?
についてでしたね。
実際に、フッ素入りの歯磨き粉を使った後、どの程度洗口すればよいのでしょうか?
答えは、
約15mlの水で、5秒程度洗口するのが良いのでしたね。
ほんのちょっとのお水で、軽くゆすぐだけが、虫歯予防には良いのですね。
歯磨きの後、一生懸命洗口してしまうことはフッ素の効果という意味では良くありませんね。
では、
軽くゆすぐだけでいいといっても、
結果としてお口に残ったフッ素入りの歯磨き粉は、飲み込んでしまっても大丈夫なのでしょうか?
答えは、飲み込んだとしても安全といわれています。
フッ素の急性毒性という観点から判断すると、
たとえば体重15kg 4歳児の場合、30mgFのフッ素を摂取してしまうと危険なのですが、通常フッ素の効果を期待して簡単にゆすいだとした場合に、お口の中に残るフッ素は0.04mgF程度といわれています。
つまり、一度に750回分の歯磨き後のフッ素を飲み込んだとしたら問題が起こる可能性があるということなのです。
つまり、通常の方法で日々お使いになる場合は、安全だということです。
フッ素入りの歯磨きで日々のケアを正確に行うこと、
そして定期的に歯科医院を受診されPMTCを受けられることが虫歯予防をより確実なものにしていきます。
WHO(1994)も継続してフッ化物配合の歯磨き粉を使用していくと虫歯抑制率は高まるという見解を公表しているのです。
安全性も確立されていますから、安心して継続的にお使いになることが、虫歯予防には効果的だとうことでしたね。
フッ素入りの歯磨き粉で日々のケアを正確におこなうこと、そいして定期的に歯科医院を受診されPMTCを受けられることが虫歯予防をより確実なものにしていきます。