超高齢社会になり、歯を含めて口の健康の大切さが注目されています。
オーラルフレイルという言葉があります。
オーラルとは口腔、口のこと、フレイルとは脆弱、虚弱の事を表しています。
つまりオーラルフレイルとは、
主に加齢に伴い口の機能が衰えてしまうことを表しています。
そうなることで、
硬いものが食べられなくなったり、食べにくくなってしまうようになったり、
滑舌が悪くなってしまい思うように話すことができなくなったり、話すことが億劫になってしいます。
結果として、栄養の偏りや、不足が起きたり
気持ちの落ち込みを引き起こしてしまうことがあると言われています。
つまり、口の健康は身体だけでなく心の健康のとも大きく関わっています。
「オーラルフレイル」の状態は、
健康な状態と機能障害を担ってしまった状態との中間のことを表し、
それはつまり可逆的で(改善の余地が十分にある)あるのです。
ですから、早めに気づくこと、そして適切な対応をすることで健康な状態に戻っていくことが可能なのです。
初期症状としては、
滑舌が低下する、
食べこぼしが増える、
わずかなむせが起こることがある、
噛めない、あるいは噛みにくいと感じる食品が増えてくる、
口が渇く、
等で、
些細な症状であり、なんとなく受け入れてしまい、見逃しやすく、気が付きにくいので注意が必要です。
オーラルフレイに対しては、
歯周病やむし歯などで歯に問題が起きた時には、適切な処置を受けることはもちろんですが、
ご本人が何もないと思っていても、定期的に歯や口の健康状態をかかりつけの歯科医師に診てもらうことが非常に大切です。
かかりつけの歯科医師は今までの経過も十分把握しているため、ご本人が気づきにくい小さな変化を見逃さずに早期の対応が可能になります。
もし、いまかかりつけ歯科医をお持ちでない方は、何も問題なくても一度受診されることをお勧めいたします。
また、最近では地域で保健所や歯科医師会等が開催しているオーラルフレイル予防や口腔機能向上のための教室やセミナー、そして歯科検診等がありますからそれらに積極的に参加することも効果的です。