以前、歯を含めて口の健康の大切さが注目されているということをお伝えしました。
今日は、噛むことの大切さについてです。
食事をする時によく噛むことは大切だと言われていますが、最近の食事、特に美味しいとされる食べものはとても柔らかくほとんど噛まずに飲み込めてしまうものが多いですね。
よく噛むことで食べ物は細かく粉砕され消化管(胃腸)の負担を減らすことができすのです。
そして、よく噛むほど唾液が多くなります。唾液は消化液の一つであり、唾液に含まれる消化酵素の一つアミラーゼはデンプンを分解することができるのです。
以前に読んだ新聞の記事に、日本人特に若い人のお米離れが多くなっていると書いておありました。
その記事の中で、若い人にとってお米は味がしない食べ物だと思われているとありました。
お米はよく噛むとお米に含まれるデンプンがアミラーゼによって分解され甘くなるんです。
おそらく、多くの人たちがそこまでよく噛むことをせずに飲み込んでしまっているのでしょう。
よく噛むことで唾液が多く分泌されるとその中に含まれる免疫グロブリンが多くなるわけです。
最近、注目されている消化管の免疫機能は全身の免疫の70%を担っているとも言われており、
よく噛むことは免疫力を高める可能性があります。
そして、唾液にはリゾチームは酵素の一つで、細菌を覆っている細胞壁を壊すことによって細菌感染から体を守っていると言われ、動物が怪我したところをペロペロとなめているのはリゾチームの働きで消毒していると言われています。
話しにくくなるだけでなく、
飲み込みがしにくくなる、
味を感じなくなってしまう、
虫歯や歯周病になりやすくなったり、
口内炎等の粘膜の病気になりやすくなります。
また、よく噛むことで脳への刺激が増え、脳血流量が増えることで記憶力や学習力の低下を防ぐだけではなく
運動機能や全身機能を保つことにもつながると言われています。
よく噛むこと、大切ですね。
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