「こだわり」
「こだわる」とは辞書によると
1ちょっとしたことを必要以上に気にする。気持ちがとらわれる。拘泥(こうでい)する。
2つかえたりひっかかったりする。
3難癖をつける。けちをつける。
[補説] 1 は、近年、「一流の材料にこだわって作った料理」のように、妥協しないでとことん追求するような、肯定的な意味でも用いられる。とあります。
その中の補説の意味の「こだわり」を大切にしていきたいと思っています。
私達のクリニックがどんな所に「こだわり」を持っているのかを説明する事で、歯科医療ってどんなものなのか、また当クリニックがどんなところか、そして私がどのような人間なのかを少しでも理解して頂ければと思っています。
こだわり1
こだわりというわけではないのですが、私達がどのようにして知識や技術を習得しているかについて書きたいと思います。
昨年の12月にSPDA(Sweden Postgraduate Dental Academy)スウェーデン・イエテボリ大学大学院教育日本校を卒業しました。
この写真は卒業式で、ベルゲンホルツ名誉教授と一緒にとったものです。彼は歯内療法学(神経や根の治療)の名誉教授で、学問に対する姿勢やそのお人柄は、心から尊敬出来る方です。
SPDAは、スウェーデンのイエテボリ大学という大学から各科の主任教授が来日され、授業をして頂けると言うものでした。数年前から日本で開講される予定がある事は知っていたのですが、それが開校されその一期生として卒業する事ができました。
私達が、スウェーデンの大学院教育になぜ行ったのか?
ほとんどの方は不思議に思うでしょう。
実は、現在の歯科学の中でスウェーデンの存在が大きいことは私達歯科医療者の間では広く知られています。
う蝕学、予防歯科学、インプラント学、歯周病学、歯内療法学、など、数多くの分野でスウェーデンの研究成果が現代の臨床に如実に反映されています。
こうした成果の背景には科学的根拠に基づいた臨床を重視する姿勢、論理性を重んじる態度などがあると思います。その為、あらゆる分野で臨床のデータを蓄積し、その研究を多数行ない発表しています。
その研究結果を世界は評価しまた重要視しているのです。その為にスウェーデンの歯科学は世界中で信頼されていると言えます。
そのスウェーデンの歯科学を、主任教授から直接学ぶ事ができるのです。
素晴らしい事だと思いませんか?
入学後は授業とレポートが確かに大変でしたが、お見えになる教授陣の授業は素晴らしく、お人柄もまたとても素敵な方々でした。
運良くほとんどの教授達を当院にお招きする事ができ、当院の診療内容、設備、スタッフを評価して頂けたことも大変光栄に思っています。