土日を利用し、ほとんどのスタッフと共に、歯科の国際シンポジウムに参加してきました。今回は、アメリカとスウェーデン、そして日本のメインテナンスについてのシンポジウムでした。メインテナンスとは、「いかに現在のお口の状態を維持、安定、あるいは向上させて行くか」という事だと思ってください。これって、まさに健康創造型歯科医療ですよね。
このシンポジウムから、いろいろと学ぶ事ができ、日々の私達の臨床を向上させる事がまた出来ると思っています。
私達は、よくこのような研修に出かけたりします。研修を受ける上では、東京にいるという事はとても便利です。ほとんどの研修が、東京で開催されますから。地方の歯科医師や歯科衛生士も多数参加されていますが、私達から見れば移動、宿泊と、ご苦労が多い中それだけ熱心なんだなと感心します。
この様な研修や講義等も千差万別で、それこそ素晴らしいものから、ちょっと疑問を感じてしまう物まであります。
その中で、良い講習会に参加し、勉強し、素晴らしい講演者に出会うと自分たちの向上心に更なるターボがかかる思いです。
2000年に世界的なインプラントの学会があり、それに参加する為スウェーデンに行った時のことです。
その時に、当院インプラント担当医が以前留学していたウプサラ大学にも立ち寄る事が出来、大学内の手術室、医局等の施設の見学をしたり、いろいろな先生に逢わせてもらい、特別に我々の為に講義もして頂き、とても勉強になり、また大変良い想い出にもなりました。
その時、彼に、19世袖に建てられたウプサラ大学の大講堂に案内してもらえたのですが、そのエントランスに「自由に思考する事は素晴らしいが、正しい知識を得ることはさらに偉大である」という言葉があげられていました。
「良い言葉でしょう」と彼に言われ、「本当ですねぇ。これだけ情報が氾濫し、発信する側も、受ける側も自分の都合の良い事に偏ってしまう事も沢山あるし、私たちが常に公正な立場で、注意深く選択して正しい知識を得るように努力しないと大変な事になるね。」と話した記憶があります。
情報には、必ずと言ってよいと思うのですが、デバイスがかかってしまい、そこに意図という物が存在します。それを見据えた上でないといけませんね。
まず、私達は、皆さんにより良い歯科医療を提供する為に、正しい知識を得る努力を怠ってはいけませんね。
それから、皆さんも、このようなブログや本から得られる情報も、必ずデバイスがかかり、意図があることをふまえた上で、自分に取り入れる、活用する、あるいは活かす様にして下さい。
このブログが、単なる当院の宣伝になる事なく、デバイスの少ない、皆様の為に役立つものになるように努力して行きたいと思っています。