昨日、尊敬している先輩から、
当院のブログの記事で
「皮内テストをすればアナフィラキシーショックを完全に防げるように書くのは良くないのでは」と指摘している先生がいると教えていただきました。
歯科医療従事者の方からのご意見だったのですが、もしも、一般の方でこのように思いこまれてしまっている方がいらっしゃったら問題だと思い書きました。
そのブログでは、皮内テストやアレルギーのテストをすれば絶対にアナフィラキシーが防げるとは書いていないのです。
現実には、このようなテストを行うことで、そのテスト自体がアナフィラキシーを起こしてしまうこともあり、そのテストで大丈夫だからと言って、その次に実際に麻酔の注射をしたらアナフィラキシーが起こってしまうこともあるのです。
そうなると何もできないという現実があるのです。
じつは極論ですが、製造物責任云々という法律が出来てから、私たちが用いる薬品のほとんどはその能書きに書いてある指示、特に注意事項を守ろうとすると起こり得るリスクがあまりにも多すぎ、また現在の医療不信の様な風潮の中では、まともに使うことが出来ない状態なんです。(もちろんこれは大げさな表現ですが。)
話を戻しますと、アナフィラキシーを防ぐ為に皮内テストやアレルギーのテストをすることでももちろんリスクはあるのですが、それをしないあるいはその事実を無視するよりは、何らかの検査をした方が良いと私たちは(多くの医療関係者も含むと私は思っています)考えているのです。
今回の事で、もし誤解を招いてしまったのでしたら、大変申し訳ないことだと思います。
私たちのブログを読まれている医療関係者の方も多いようなのですが、もし適切な表現でないものがあると思われた場合は、ご意見を直接頂けると助かります。
また、専門的には充分な表現でなかったりすることもあると思いますが、これは一般の方により分かりやすくするためにあえて行っている場合もあることをご了承ください。
基本的に、医療者都合にならない、より一般の方の利益なる為のブログにしていきたいと思っております。