馬見塚デンタルクリニック
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今回はPMTC発祥の地であるスウェーデンについてご紹介します。

スウェーデンは国土の大きさは日本とほとんど変わりはないのですが、国土の半分が森林で湖が多く、人口は日本の約10分の1だそうです。

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森林や湖が多くそしてそれらが今も保たれているのは自然の資源や物を大切にする考え方が国民に浸透しているからなのです。 

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こちらの写真はスウェーデンのとあるカフェの写真ですが階段に車いす専用のエスカレーターが設置されています。スウェーデンでは当たり前の風景なのです。なぜかというと、スウェーデンでは足が不自由であることを障害とは考えずに、その結果起こった事柄を障害と考えるのです。すなわち階段の段差を障害と考えているのです。ですから、車いす専用エレベーターなどがカフェなどに設置されていることは当たり前のことなのです。残念ながら日本では駅の階段などで見かける程度です。この考え方が出来るからこそ、福祉大国と呼ばれるような国になっているのでしょう。虫歯や歯周病に対する考え方も日本とは全く違っており、その一つがPMTCにもつながっています。それはPMTCによってお口の環境を改善して虫歯や歯周病という障害を克服しようとしているのです。では日本はと言うと、出来てしまった虫歯や歯周病という障害を治療することで対応してきました。このような背景があってPMTCはスウェーデンで生まれたのです。

PMTCに関して詳しくはこちらをご覧下さい。

『日本では、昔に比べると、虫歯の数は減ったのでしょうか?』

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 今から約30年前、日本は虫歯の大洪水といわれる程、虫歯の多い国でした。右図の黒い歯が虫歯ですので、28本中16本が虫歯だったのです。 

 そして、予防の先進国といわれているスウェーデンも日本と同じ状況だったのです。日本は16本の虫歯を今は4本にまで減らしました。しかし、スウェーデンは日本とは別の方法で、16本の虫歯を1本にまで減らしたのです。

『スウェーデンと日本は、どのような対策でそのように異なる結果が出たのですか? 』

 日本は、30年前の大洪水の際、たくさんの虫歯を治療する為に、大学(歯大学、歯学部)を増やしました。そして、虫歯を治療(削る)事に力を注ぎました。

 一方、スウェーデンは、「どうして虫歯ができるのか?」という虫歯の原因を探り、虫歯にならない為に予防に取り組み始めたのです。それが、予防プログラムと呼ばれるものです。スウェーデンの予防プログラムの1つにPMTCがあります。

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『PMTC

は誰が考えたのでしょうか?』 

スウェーデンのイエテボリー大学教授、アクセルソン博士です。アクセルソン博士は、予防プログラムの1つとしてPMTCを考案しました。 

PMTCを予防プログラムに取り入れた結果は、どうだったのでしょうか?  

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 スウェーデンは、PMTCを取り入れた予防プログラムにより、1979年から1985年の6年間で、3才の子供の虫歯にかかる割合を80%から4%へと引き下げました。スウェーデンは、虫歯の原因を解消する予防に取り組みましたが、日本は虫歯を削るという対処療法に取り組んだ事が、異なる結果を生みだしのです。 

 このことは、以前にブログで紹介した福祉政策とすごく似ています。ムダなく、原因をまず解消するという、スウェーデンの国民性なのでしょうね。

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『馬見塚デンタルクリニックで行っているPMTCはどのようなものですか?』

 以前にいろいろなクリーニングの種類を紹介しましたが、当医院で行っているクリーニングは、

スウェ―デンのきちんとした研究や実績により確立された方法に基づいたPMTCを行っています。

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PMTCで使う器具はどのようなものがあるの?≫

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PMTCでは写真にあるような小さな器具を、患者 

さんのお口の中、歯や歯ぐきの状態に合わせて選んで使っています。(当院では衛生面を考え全て使い捨てにしています。)

歯についている細菌はとても小さくミクロの世界です。この細菌を除去するため一つひとつの器具が繊細な動きをしています

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PMTCを日本に普及したのは誰?≫

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PMTCをスウェーデンから日本に普及したのは歯科衛生士のブリギッタ・ニーストレン女史です。ブリギッタ女史は、PMTCを考案したアクセルソン博士の片腕であり、PMTCインストラクターとして精力的に活動されています。日本では1992年から現在まで毎年、セミナーを開催しています。

また今から7年前(2001年)には当院を利用しセミナーを開催しました。ブリギッタ女史は歯科衛生士歴が当時31年の大ベテランで、とても気さくで優しい方でした。このセミナーでブリギッタ女史からPMTCを含めた予防について直接お話を伺ったり、技術的な指導を受けました。この貴重な体験を通して、今私たちが行なっているPMTCはブリギッタ女史の伝えているものと相違なく、間違っていないと確信しました。これからもずっとこのPMTCの手法を変わらず守り続けていきたいと思います。

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 私たちは、日々の診療で患者さんの色々な思いを知ることがあります。

例えば、歯を失ってしまった所にインプラント治療(歯があった時と同じように噛めるよう、人工の根を埋め込み歯を作る治療のこと)を受け、噛めるようになった患者さんから「本当によく咬めるようになった、大好きなお寿司がまた食べられた」との言葉を頂いたことがありました。歯を失って噛めないことを経験し、そしてまた噛むことの喜びを経験された患者さんの本当の言葉を聞いて、自分が思っていた以上に歯があることの大切さを知るきっかけとなりました。そして、患者さんご自身が自分の歯を今まで以上に大切にしたいと気づいて頂ければと思います。

 PMTCは、健康を維持するための一つの方法であって、やはり一番大切なのは患者さんご自身による日々のケアです。PMTCを受けていても、毎日のケアが不十分では、病気になってしまうこともあります。

 健康歯考とは、読んで字の如く歯そしてお口の健康のことを考えて頂きたいという思いからできた言葉です。病気をもった「患者さん」という状態になったみなさんとお会いするのではなく、PMTCを通し、病気になっていない健康な状態のみなさんをサポートさせて頂くことが、みなさんの幸せであり、私達の幸せだと考えています。

 また、この健康歯考講座が、健康を維持するためのきっかけになって頂ければ幸いです。PMTCを受けるということに限らず、まずは日々行っているケアから見直してくださることが大切ではないでしょうか。今後も定期的に健康歯考講座の開催を予定しておりますので、ぜひご参加ください。

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 昨日、東京国際フォーラムの会議室にて 『第15回健康歯考講座 PMTC ~Professional Mechanical Tooth Cleaning~』を開催いたしました。

秋の行楽シーズン、都内でも紅葉がとても美しい季節となりました。

このような日に、たくさんの方にご参加頂きました。

 また今回は「日本歯科東京短期大学 歯科衛生士科」の学生の方々にもご参加頂き、とても楽しいにぎやかな講座となりました。

ありがとうございました。

= 今回の講座の内容 =
・虫歯・歯周病について
・PMTC について
・予防の大切さ
 

 私たちは皆さまのお口の中の健康を維持するための手段として日々の診療において、PMTCをご紹介しています。

ほとんどの皆さんが、虫歯と歯周病の原因は「プラーク(歯垢:細菌のかたまり)」だということは、知識としてはご存知ですね。

しかし、それを実際にご覧になった方は、少ないですね。

昨日の講座ではご参加頂いた方のプラークを採取し 位相差顕微鏡という機材を用いて細菌がウヨウヨと動いているところをご覧いただきました。

活動的に動く細菌に、一番興味を持たれたところではなかったでしょうか。

また、診療室ではなかなかお話できないことや、PMTCで実際使用している器具を展示し、この機会に紹介させていただきました。

細菌のかたまりである「プラーク(歯垢)」は ご自身のホームケアで完全に落とすことは難しいものです。

そのぷラークを確実に落とすことができるのがPMTCなのです。

私たちは、「PMTCは、みなさまのお口の健康維持をサポートの為にとても大切だ」と思っています。

馬見塚デンタルクリニックでは、これからも「健康歯考講座」を継続させ 皆さまに向けて「予防の大切さ」を発信し続けていきたいと思っております。

まだ日時は決まっていませんが、3月に「親子で虫歯予防」を開催する予定です。 今後とも「健康歯考講座」を通して、皆さまのお役に立てると、スタッフ一同嬉しく思います。

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プロフィール

馬見塚デンタルクリニック院長
馬見塚賢一郎
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