前回は、インプラントの治療費について、少しお話しさせていただきました。基本的に費用というものも、その医院の治療に対する考え方、理念の表れのひとつだとおもいます。
出来うることならば、その価格の高低だけにとらわれず、なぜそのような設定になったのかも、お聞きになってみたほうが良いのではないでしょうか?
さて、今日は、インプラント治療のトラブルについてです。残念なことではありますが、インプラント治療に伴うトラブルについて報告が、最近多くなっています。
では、始めましょう、この番組では 、以下のように語られていました。
ただし、インプラント治療は、高度な技術と経験が必要とされ、最近はトラブルが目立っているという。 春日井教授は「神経だとか血管を避けながら、なおかつ残っている骨の少ないところにドンピシャにピタッとインプラントを入れるとなると、かなり熟練しないと難しい」、
「特にここ数年、ほかの歯科医院でやったインプラントのリカバリーとか、問題のケースがすごく増えていますね。それが今悩ましくて」と語った。
人工歯根がぽっかりと抜け落ちてしまったケースでは、外れた人工歯根が患者の副鼻腔(びくう)の中に入り込んでしまっていた。
このほか、神経の損傷による顔面神経痛などの後遺症や、手術中の死亡事故も起きている。
確かに、インプラント治療は、上記のような骨の少ない所、神経や血管のそばの手術等では難しい場合もあり、熟練を要します。
しかし、現在熟練していると思われる術者もはじめは皆、初心者だったのであります。そして、手術でも骨が豊富に存在する場合、手術部位が比較的解剖学的にも簡単な場合というものも存在すします。
私が思うに基本的に難しい症例は、経験豊富な歯科医師にゆだねるべきであり、まず歯科医師として、その症例が自分にとって難しい症例なのかどうかを見極める能力が必要だと考えます。全てのインプラント手術が高度な技術と経験が必要なわけではないと思います。まして、多くの患者さんの為になるには、後進が育つ必要もあるわけです。最近のマスコミ報道では、神の手を持つ?と呼ばれるドクターをもてはやし、経験が浅い人間のミスをとりたてて非難する傾向があるように思えます。
素晴らしい技術を持つドクターを紹介するのは喜ばしいことですが、医療者にミスはあってはいけないという事が、前提なのはわかりますが、それをただただ避難していては、今後の、後継者の育成にはつながっていかなくなる可能性があるのではないでしょうか?この話は、簡単に終わるものではありませんので、この辺にします。
また、患者さん側は一人歯科医師の意見で不安に思ったならば、セカンドオピニオンを取る努力を惜しまないことも大切でしょう。
セカンドオピニオンについてはこちらhttp://www.118.md/qa.asp#3のQ3もご覧下さい。
また、ここでふれられているように大変残念なことですが、インプラント手術に伴う死亡事故も起きています。
ただこのことに関しても、「死亡事故が起きた」という事実だけを伝えたのでは、いたずらに不安をあおるのではないでしょうか?
「それはなぜ起こったのか」を十分に調査、検討し二度とこのような事が、起こらないようにしていくことが大切ですね。死亡事故に関しても以下のブログに関連することを掲載していますのでよろしかったたらご覧下さい。
http://blog.118.md/article/13194753.html
http://blog.118.md/article/13195096.html
http://blog.118.md/article/13195690.html
http://blog.118.md/article/13195849.html
http://blog.118.md/article/13196251.html
http://blog.118.md/article/13198091.html