前回までのブログで、
虫歯の原因は細菌で、 虫歯を予防する為に、
まず、ばい菌退治が大切になるということをお話してきました。
そのばい菌退治では、
まずは、ばい菌がいたとしても、歯にこびりつかない様にすることが大切で、
その為には、
1.歯磨きが大切なのです。
つまり、歯ブラシというのは、「物理的な」ばい菌退治だというお話をしました。
また、面倒くさい歯ブラシの代わりに、最近発売されている洗口剤があるが、
これらによって、化学的にばい菌退治は出来ないのかについては、
残念ながら現時点では、「ノー」であり、 まったく効果が無いということではないく、補助的に使用するとそれなりに効果が期待できると思っていただくと良いでしょう。 洗口するだけで、歯ブラシと同様の効果を得ることは出来ないということになります。
そして、、虫歯菌に対して科学的にアプローチできる方法には、 キシリトールを摂取することがありました。
キシリトールとは、天然の甘味料で現在では、ガムを中心にいろんな形で応用されています。
このキシリトールを摂取しても、
まず、同じ糖質なのに虫歯菌たちはキシリトールから酸を作り出すことが出来ません。
つまり、虫歯にならないのです。
そして、虫歯菌たちはキシリトールを摂取してもそれを上手く代謝することが出来ないのです。つまり、食べても自分たちの栄養にならないのです。
結果として虫歯菌たちの数を減らしてくれるのです。
それから、キシリトール製品は甘く、特にガムのようなものは、唾液分泌を促進するので虫歯予防効果が期待できます。
だからといって歯ブラシの代わりになるわけではありません。
やはり歯ブラシは大切です。
ただし、たとえばどうしても食後に歯ブラシをすることが出来ないときに食後、可能な限り速やかにキシリトールガムを噛むことは、虫歯予防には効果があるといわれています。
以上が前回までのあらすじになります。
以上のことから
ばい菌退治では、
物理的に取り除く方法が一番有効であり、それが歯ブラシなんですね。
そして、科学的、あるいは化学的には、
ばい菌を殺す方法として、洗口剤は多少効果はあるが、万全ではありません。
そして、穏やかではありますが、ばい菌を殺し、またその活動を抑える方法としてキシリトールは有効だということがご理解いただけると思います。
そして、今回はばい菌の活動を抑える方法としてのシュガーコントロールについてです。
キシリトールの摂取もシュガーコントロールのひとつになります。
その他の方法としては、砂糖などの糖質の摂取を量的にコントロールするということがあげられますね。
簡単に言えば、可能な限り間食では特に甘いもの摂取を控えるということです。
言うのは簡単ですが、実行するには努力が必要ですね。
しかし、たとえば飲み物を糖分の入っていない麦茶などに変えるということは大切ですね。
そして、もうひとつが糖分を摂るにしても、代替甘味料が使われた製品を摂取するという質的コントロールがあります。
キシリトールだけでなく、
例えば、
日本トゥースフレンドリー協会という協会があります。
この協会は,1993年10月, Toothfriendly Sweets International の趣旨に基づき, 日本の口腔保健の推進を目的に発足した非営利団体です.
この目的を達成するために,「食べてから30分以内に歯垢の pH を 5.7 以下に低下させないお菓子」,すなわち, むし歯のことを気にせず安心して楽しめるお菓子に 「歯に信頼」マークをつけることを認定し,むし歯のメカニズム並びに 「歯に信頼」マークも持つ意味の啓蒙活動を通じ, 日本におけるむし歯の発生の減少に寄与するものです.
この協会が、もちいている「歯に信頼マーク」のついている製品のようなお菓子を摂取することでも虫歯予防には効果が期待できると思います。
その他にも、さまざまな製品が現在では開発されています。
全てが信頼できるかどうかは定かではありませんが、それらの製品を十分調べて上で利用されることも良いかもしれませんね。