昨日の続きです。
今日はアナフィラキシーについてです。
日常では、そば等を食べて起きる重篤なアレルギーやハチに刺されて起こるアレルギーで亡くなる方がいるのも、このアナフィラキシーが原因の場合があります。
歯科治療上でも、局所麻酔薬や使用される薬品(抗生物質、鎮痛剤、その他)に対するアレルギーで、このアナフィラキシーショックを起こすことがありますから、受診の際は問診表等に過去のアレルギーの既往や、局所麻酔の経験の有無をちゃんとお伝え下さい。
アナフィラキシーとは、簡単に言うと アレルギーの一つなのですが、とても怖い反応を起こし対処が遅れると死につながるものなのです。
普通のアレルギーたとえば花粉症と同じように、くしゃみ、鼻水、鼻づまりのような症状も出るのですが、それ以外にもいろいろなことが起こり、とくに怖いのが、気道が詰まって窒息を起こすことがあるのです。その他にも不整脈の様な状態から心臓が止まってしまうことも起こるのです。
もう少し詳しくお伝えすると臨床上では、原因となるもの(特定の起因物質)によって引き起こされた身体中が起こした(全身性の)アレルギー反応を指します。
アレルギーの起こり方は、最も重篤でそのためアナフィラキシーショックという言い方もされているのです。
症状は基本的には、血管が拡張し血漿(けっしょう)成分が血管の外へ漏れ出ることによります。それに加えて、他のショックと異なり、気道がつまり呼吸が困難になります。
それは、気道の平滑筋(へいかつきん)が収縮したり、気道がむくみを起こしたり、気道や鼻腔の分泌物が増加することによる気道がつまったり、ジンマシンなどのアレルギーの症状が現れます。
症状
口腔内の異常感、 口唇のしびれ、 のどが詰まった感じ、 物が飲み込みにくくなる(嚥下(えんげ)困難感)、 両手足末端(手先、足先)が「しびれたり冷たくなる、 心臓の鼓動が速くなる、 悪心(おしん)、 耳鳴、 めまい、 胸部不快感、 虚脱感(きょだつかん)、 等様々な症状が起こるといわれています。
また、俗に言われるアレルギーと同じように
くしゃみ、 せき、 鼻水、 涙目、 皮膚紅潮、 ジンマシン、 まぶたや口唇のむくみなどがおこります。
そしてさらに、急激な血圧低下、循環不全に伴う意識障害、あるいは気道が狭くなることによる呼吸困難、チアノーゼが現れます。
そして、結果的に、気道が狭くなることによる窒息が起こることがあるのです。
当院では、このブログの他に、予防に関するブログ、インプラント治療に関するブログ、そして当院とはどんなところなのか(就職、採用)に関するブログがあります。よろしければそちらもご覧になってみて下さい。
また、当院のHPもよろしくお願いします。